本来の力を解き放て。RA-NO’S +POWER ECM(ECU) ハイオク/ブーストアップ仕様

封印されていた能力が解放されて劇的に強くなる。

少年マンガでよくある黄金パターンですが、似たようなことがクルマにも言えます。

クルマの頭脳、ECUのチューニングです。

現代のクルマはコンピュータ(ECU)によって細かく電子制御されているわけですが、ノーマルの状態はかなりパワーを抑えた設定になっています。

これはノッキングなどエンジンに深刻なダメージを与える異常が起きないよう、安全マージンが大きめに取ってあるから。

つまり本来の能力が封印されている状態と言えるわけですね。

このECUをもうちょっと攻めた設定にして、モアパワーを狙うのがECUチューニングです。

様々なショップのECU

制御の要であるECUをチューニングするわけなので、やはり信頼のおけるショップにお願いしたいところ。

候補としてはmonsterTANIGUCHIAPIOTryforceハイブリッジファーストあたりかなと思ったのですが、どのショップも遠く、ECUを郵送しなければなりません。通勤にも使うクルマなのでそれはちょっと厳しい。

調べているうちに県内にRA-NO’Sというショップがあることを知りました。HPを見てみるとジムニーに特化していて、特にエンジン関係に力を入れているよう。

早速連絡して向かったのでした。

チューニングショップってなんだか少し敷居が高い感じがして、ちょっと緊張していたのですが、代表の浦野さんはとても話しやすい人で、チューニングについて丁寧に説明してくれました。

きっとここなら大丈夫だな。そう感じ、ECUの書き換えをお願いすることに。

RA-NO’S +POWER ECM (ECU) ハイオク/ブーストアップ仕様の特徴

ブースト圧は0.95くらい。ノーマルの吸排気だと実測で80ps弱くらいになるそう。

以下HPより抜粋

この仕様はハイオクガソリン仕様で、燃料&点火マップの最適化、更に純正ソレノイドバルブの制御でブーストアップを施した内容となっています。当社テストでは、シャシーダイナモ計測にて約14psの向上を果たしています。

ハイオク仕様の特徴は、純正ソレノイドバルブのプログラムをセッティングし、ブーストの立ち上がりやタレを改善させレスポンスをアップ。また低・中回転域での小気味良さと高回転域での伸びをバランスさせた内容となっています。ただし、安全のためMAXブーストは抑えたセッティングとしていますので、ピークパワーは控えめな数値となります。

インプレッション

RA-NO’S +POWER ECMのインプレッションを。とはいえ僕はあくまで素人なので、感覚的なものしか述べられませんが。

まず、車重が軽くなったような印象があります。

低回転域でのトルク感が向上しており、以前なら1速落としたくなるような場面でも、そのまま踏み込んでいける感じ。

そしてグッと踏み込んだ時の加速感は、軽四とは思えない力強さ。背中を押してくれる感覚があります。信号スタートで前のクルマについていけないということはほぼ無くなりました。

燃費は街乗りだと14km/L台後半になることが多いです。以前よりアクセル開度が少なくなったからか、ノーマルの時より良くなっているくらいです。

あとこれはECUのせいなのかどうかわかりませんが、燃料計の減り方が正確になったような気がします。
以前は最初の1目盛だけなかなか減らず(80〜90kmくらい走る)、後半になると目盛りの減り方が早くなっていました。まあ、よくあるパターンですよね。
それが今は1目盛り60〜70kmくらいで、後半になっても減り方が一定な気がします。

やはり的確なインプレッションには程遠い内容になってしまいましたが、確実に言えるのはアクセルを踏むのが楽しい!ってこと。

まとめ

ジムニーのノーマルECUは、燃料がかなり濃い目で、点火時期も遅すぎるくらい遅いそうなので、ECUチューンの効果はかなり大きいと思われます。

RA-NO’Sでは現在もセッティングを改良し続けているそうなので、大きな変更があった際はまた書き換えてもらってもいいかもしれません。

見た目には一切変化がないため「カスタムした感」はあまりないかもしれませんが、見た目ノーマル、中身はスゴイっていうのが好みの僕にはピッタリなチューニングでした。